TIME @neo

4.5
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こんばんは、neoです!

本日紹介するのは2011年に公開された、アンドリュー・ニコル監督のSF/アクション映画「TIME」(原題/IN TIME)。これは劇場で観てめっちゃおもしろい!と思って何度かレンタルもして繰り返し観ました。

この作品はまず、設定がすごい!

遺伝子操作により、全ての人類は25歳で成長が止まる。生きるためには働いた対価として時間を得ていく…。時間=お金でもあり命でもある世界なのです。

元々時間をたくさん持っている富裕層の家の子どもは生まれながらに長生きを約束されているし、貧しい家の子どもは1日ずつをどうにかこうにか生きていくしかない。設定のインパクトに頭を持っていかれがちですが、この映画の根本的なテーマは格差社会と限りある命だと思っています。

主人公はスラム街で母親と暮らすウィル・サラス。工場で働いて時間を稼ぎながら生きています。ある日、余命100年以上の富裕層の男をギャングから助けたことから、物語は進んでいきます。

余命時間によって区切られた街、不老不死を望む人々…。不公平な世界を変えるためにウィルは相棒のシルビアと共に様々な手を使って、貧しい人々に時間を分け与えていきます。

…。

上で相棒って書いちゃったけどウィルとシルビアの始まりってなかなかな感じよね。

パーティーを抜け出して海で泳いでる時は雰囲気良すぎてうっとりだけどその後の腕つかんで人質の下り…やたら走れ!飛べ!降りろ!だしハードすぎ。私がシルビアだったらウィルのこと好きにならない。

でもしっかりラブラブになっていくんですよね、この二人。途中から暇さえあればイチャイチャし始めるし。

や、認めます。何だかんだ最初から惹かれ合ってた感はあった。シルビアはとにかくお人形さんみたいに美しいけど気が強そうな瞳しててそれがウィルにはこの子おもしろそうって映ったふうに見えるし、ウィルは明らかに富裕層出身じゃない立ち振る舞いでシルビアからすれば知らない世界を知っている人ってふうに見えていただろうし。

相棒兼恋人として本当お似合い。

あーなんか話の本筋とは違うところから入ってしまいましたが。

登場人物の腕には全員時計が刻まれてて、刻一刻と数字が減っていくシーンが何度も出てくるんですが、自分の余命が毎日目に見えたまま生きていくってどんな感覚なんでしょうね。今よりも生きていくことにもっと必死になるかなぁ。限りある命を全うしようとするかなぁ。結局欲張ってもっと生きたいって思っちゃうかなぁ。とか考えたり。

シルビアのお父さんは100万年の命をひっそり自分で大切に持って不老不死に執着し、時間監視員の人は何よりも時間のあるべき姿を守ろうとして、ウィルとシルビアは分け与えてみんなで生きようとする。どれも人間らしい気がします。矛盾するけど、どれも気持ちがわかるというか。わかるからこそ誰が正しいとは言い切れなくて、ラストで何も解決していないところは、わかりやすいハッピーエンドの形に収まるほど簡単な問題じゃないことを表しているのかなと思いました。

最初から最後までハラハラドキドキな展開が続くので、2時間くらいの映画ですがあっという間です。アクションシーンも多々ありますが、カーアクションにしても銃の撃ち合いにしてもやりすぎ感がなく、neoとしてはバランスがちょうど良かったです!

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