トランス・ワールド @neo

3.5
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こんばんは、neoです!

本日紹介するのは2011年のSF/スリラー映画「トランス・ワールド」(原題/Enter Nowhere)。
スリラーは普段選ばないジャンルだけどアマプラでの評価がやたら良かったから観てみることに。

この映画はあらすじがあんま必要ないというかなんというか…。
前情報あってもなくても「え??どういうこと?」ってなって楽しめるので敢えて省略させていただきますね。

以下ネタバレ含みます

とりあえず観終わった感想としては「うわぁ、やられた!(歓喜)」って感じ(笑)

まず前半、不気味な森の中の映像が続いてホラーチックな雰囲気で。ビビりなneoは怖い映像が出てきたらすぐ隠せるように目を軽く覆いながら恐る恐る観てました。
サマンサとトムだけのターンは本当に自分もあの小屋の中にいる気分になって何もかもにビビッてて(あと夢の映像が怖い)、ジョディが出てきたあたりからようやく精神が落ち着きました(笑)ジョディはやたら態度は強気だけどなんか庶民派というか浮世離れしてる系ではないから存在がありがたかったよ(笑)

この3人、それぞれ何か罪を犯してこの小屋に送られてきたんじゃないだろうか…とか考えましたね。銃声もそれに関連して…みたいな。まぁ全然違うんですけど。

あれ、もしかして?と思ったのは2011年の新聞をトムが燃やした時。わざわざ何年って出てくるってことは時代が関係あるんじゃないかと。
あとはジョディの服装やメイクがやたら古い。トムにも古くさい服とか言われてましたね、新品なのに(笑)そう考えるとサマンサもなんだかレトロに見えてきたり。

3人それぞれ「ここは●●州のはずだ」と思っている場所が違うっていうのも土地勘ないのが悔しかったけど「たぶん東京と大阪と福岡みたいなことだよね」って雑に解釈。

そんなこんなで時代も場所も違う出会うはずのない3人が森からの脱走を試みるけど出れないよってのを繰り返したのち、ケビンが出てきてから一気に物語が動きましたね。

ケビンには本当申し訳ないけど、出てきた当初は何こいつって思った
敵意剝き出しで友達になれそうな感じゼロだし何言ってるのかさっぱりだし、4人目やばいやつきたわーだるーって。
いやぁ、彼がキーマンだなんて全く思わなかったのでした…。

4人の繋がりにどんどん気づいていくシーンはおもしろかったなぁ。生い立ちから何から全部が伏線だったのか!と。あんなボロい小屋がまさかの4世帯住宅(一時的に)。

最後一致団結して(ケビン以外で)頑張るとこは、どうかうまくいきますように…!って手に汗握って見守りました。どうか幸せな人生を送ってほしいって心から願いました。ハッピーエンドで本当によかった。

ホラーっぽい演出にびくびくしながら始まったのに、最後は感動してあったかい気持ちになって終わるっていう今までにないタイプの映画でした。
あんまり知られてなくて(低予算ぽいし)アマプラでたまたま見つけなきゃ出会えなかった作品だと思うので、アマプラに感謝です!

ここからはちょっと真面目モードになるんですが、

周りからは普通に生きているように見えても、他人にはわからない苦しみを抱えてることってたくさんありますよね。ジョディは序盤のシーンがあったからわかってたけど、トムがそんなに追い詰められていたのはわからなかった。たぶんあの小屋で一緒に過ごしてもわからなかったと思う。

誰も生まれる環境は選べないし、こうやって過去に行ってやり直すことも現実世界ではできない。
どんなに残酷なことが起こっていても、ただ受け入れるしかなくて。

だから、せめて自分が関わる人たちには優しくしたいなって思います。
家族や友達、恋人はもちろん、会社の人、ご近所の人、よく行くコンビニの店員さん、ネット上でしか関わりのない人も、みんながどうか幸せであってほしい。
悲しいことが起こってつらくてやりきれなくても、幸せになることを諦めないでほしい。

負の連鎖を断ち切るために頑張る3人の姿をみて、そんなことを思ったのでした。

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